真言宗は、弘法大師空海(こうぼうだいしくうかい)(774~835)によって開かれました。その教えは自分自身が本来持っている「仏心(ぶっしん)」を、「今このとき」に呼び起こす即身成仏(そくしんじょうぶつ)に求められます。
それは、自分自身を深く見つめ、
「仏のような心で」「仏のように語り」「仏のように行う」という生き方です。
その教えとともに、人々がともに高めあっていくことで、理想の世界である密厳仏国土(みつごんぶっこくど)が実現します。
真言宗のご本尊様は大日如来(だいにちにょらい)です。
大いなる智慧(ちえ)と慈悲(じひ)をもって、すべてのものを照らす根本の仏さまです。
また、仏教に多くを存在する仏さますべてを、ひとつも否定することなく、それぞれ大切に考えます。
全ての仏さまは大日如来につながると考えます。
そのための真言宗寺院の本尊はさまざまです。宝幢院では延命地蔵菩薩様です。
真言宗豊山派の宗紋である
「輪違(わちがい)」は仏さまと私たち衆生(しゅじょう)は、もとは同じで異なることはない
”凡聖不二(ぼんじょうふに)”という教えをあらわしています。